Poser & Octane2.0で3Dムービー

先にOctane2.0で3D(立体)Poser静止画作成を書いたが、今回は3D movie作成について述べる。最後の出力は、裸眼で立体視が可能なFujifilm Finepix real 3Dディスプレイを想定している。

  • まずPoserでアニメーションを作成する。これは通常通り。但し最後の出力を考え、フレームのサイズは1280×720にしておく。
  • 続いてOctaneRenderを3D設定する。stereoModeは静止画と同じく交差法(Off-Axis)で他はdefaultでよい。resolutionを先ほどと同じく1280×720にしておく。stereoOutputをRight/Leftに指定し、それぞれ1回ずつレンダリングすることになる。
  • OctaneRenderでAnimationを開く。Start FrameとEnd Frameを指定する。ここではMaximum Render Time per Frameを指定できるので、1コマあたりレンダリングに最大何秒掛けてよいかを見積もって入力する。たとえば30コマのレンダリングを1時間で終わらせたければ左右30分ずつなので、1コマあたりのレンダリングは60秒となる。他はほぼデフォルトで良い。Render Animationを押すとレンダリングが開始される。
  • 終了したら、Left/Rightを入れ替えて再度作成する。このときOutput Folderの中の結果を退避させておかないと上書きされるので注意。
  • 出来上がった左右のpng静止画群から左右別々のムービーを作成する。今回はAdobe Premiere10を使って作成したのでこれに沿って説明する。新しいプロジェクトを作成し、左の静止画を全部読み込む。続いてこれらを全選択し、ビデオ1のタイムラインにドラッグする。時間を調整するために、先頭画像を右クリックでタイムストレッチを選び、適切な値に設定する。一つ変えると全部の画像のタイムストレッチが変化する。
  • Premiereで書き出し-コンピュータ-MPEGを選択。プリセットはとりあえずHD720p 25にした(25はPALなので30 NTSCにすべきだったのかも知れない)。xxxL.mpgのような左MPEG動画を作成する。同様に右の静止画も新たに全部読み込んでxxxR.mpgを作成する
  • ステレオムービーメーカーをダウンロードする。これでファイル-左右ムービーを開く、で先ほどのxxxL.mpg, xxxR.mpgを読み込ませる。AVIの種類によってはこの段階で読めないケースも多く、そのため先ほどのPremiereでHD720pを選択している。ここで他の動画も読めるようなら、Premiereでなく、他のフリーソフトでの動画作成も大丈夫だろう。
  • ステレオムービーメーカーで、位置調整-左右位置自動調整を選択し、位置を調整する。このあと再生(G)-再生(同期確認)などで、うまく再生できていることを確認する。
  • ファイル-3D-AVI形式で保存、を選択しターゲットファイル名を入力して3D-AVI形式の動画を作成する。パラメータとしてFinepix real 3Dの1280×720を選択。ただしこの作成段階でプログラムが異常終了することがある。何度か試すしかない。
  • 出来上がったファイルをUSBメモリに移し、Fujifilm Finepix real 3Dディスプレイに装着して動画を選択すると、リアルな3D(立体)動画が現れる。以上出来上がると、なかなか感動モノだ。
  • Poser & Octane2.0で3Dムービー” への1件のフィードバック

    1. 音を入れるとステレオムービーメーカーは落ちます。また後から字幕を追加しようとしても落ちるようです。何とか安定に動けばいいのですが

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